米国留学生ガイド
海外留学の意義・USMLEマッチング・留学後の進路

海外留学の意義・USMLE

海外留学の意義

現在、医師の海外留学には、大きく臨床留学と研究留学の2通りありますが、そのうちのほとんどが医局からの研究留学となっています。しかし、半ば形式的なものである場合も多く、そのような場合には目的意識が低いこともあるため、得るものも少ないようです。一方、医師として技術を磨くための臨床留学は目的を持って、完全に実力主義の厳しい世界に挑むわけですから、非常に有意義なものになる場合が多いようです。

<米国臨床留学するには>

米国の臨床研修に参加するためにはECFMG(米国でのレジデンシー・プログラムへの参加能力を評価する機関)が発行する認定書を取得しなければなりません。そのためには、まずUSMLEが最も重要になります。


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USMLE

海外から米国の臨床プログラムに入ろうとする医師にとって、USMLEの点数は大変重要です。米国の医学生のマッチングで重視される要素は①医学部での相対的な評価 ②USMLEの得点 ③研究歴 ④推薦状 ⑤出身校 だと言われています。これを日本からの応募者で考えてみると、①は日本の大学の中で米国の形式で相対的評価を行って公開している大学は無いようですので、この項目はありません。③はできるだけ素晴らしい研究歴があればいいのですが、無い場合も考えられます。④は日本の推薦状と米国の有名な医師の推薦状では米国のほうが有利になることが多いと思われます。そうすると、日本人を評価するためにはほぼUSMLEの点数のみということになります。よって、USMLEというのは、日本から米国留学を目指している人にとっての最大の難関であり、ここで高得点を取ることがまずは第1の条件となります。
また、USMLEは一度しか受けられません。もし1度落ちてから再度受験するとしても、この最初の得点はこの後のマッチングの段階で報告されることになります。ですから、1度目で高得点を取らなければなりません。模擬試験での米国人の平均は85点ほどということだそうですから、日本人にとってはできれば95点程度はほしいところです。これくらいの得点を取る実力があれば米国でも十分評価されそうです。

【USMLE step1】
step1、まずはFirst Aid(http://www.amazon.co.jp/First-Aid-USMLE-Step-2012/dp/0071776362/)を勉強しておく必要があります。本番でも同じ様な内容の問題が良く出題され、First Aidを完全に出来るようになることが高得点を狙うためには最も大切です。他に、Kaplan Q bank(http://www.kaptest.com/Medical-Licensing/index.html)もやっておくといいようです。

【USMLE step2 Clinical Skills】
このstepもstep1と同様、1度目の結果はずっと報告されるため、1度で合格することが重要です。ここで不合格になってしまうと、英語での診察能力に不安があると判断されるかもしれません。勉強の方法としては、繰り返し練習するということが1番のようです。そして、何よりマナーが大切です。鑑別診断を少し入れ忘れるよりも、マナーが悪いことのほうが大きく評価を落とす原因になるようです。

【USMLE step2 Clinical Knowledge】
基礎医学中心のStep 1と違ってStep 2 CKは主に臨床医学の知識となり、これから始まる臨床研修で使われる知識の基本的な部分となります。知識の習得が重要なことはもちろんですが、アピールという意味においても、この後のマッチングに対してはここでアピールする必要があります。マッチングの成功のためにはとても重要な要素となります。

【USMLE step3】
step3は2日間かけて行う試験です。模擬実習の試験も多く、準備が十分に必要と思われます。しかし、step1やstep2と比較して、マッチングの際の基準には必ずしもならないようです。ビザの取得の際に必要になる場合がありますが、これは渡航後のレジデンシー中に受験することも出来ますので、成績よりもまずは受かることが大切になります。もちろん、今後のフェローシップへの応募でも見られることにはなりますので、高得点を取れば有利に働くことはあるでしょう。


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