プロフィール
vol.13千葉県在住 (32歳 女性)

都内某大学病院勤務・大学院生
趣味  :音楽活動、海外旅行
ひとこと:医師になって早7年が経とうとしています。
     そして、大学院も4年生になるところです。

女性医師が働くということについて・・・

 この歳になって、こう思います。「どうして、医者になったのかなぁ。何がやりたかったのかなぁ。」と。
医師になって、7年間がむしゃらに働いてきました。
私の頃は、今の研修医制度ではなかったので、1年目から直接入局で、興味のあった神経内科に進み、1年目はひたすら神経疾患、2年目は内科系疾患、3年目は脳波筋電図等の検査の勉強、4年目はチーフレジデントとして臨床の訓練、そして5年目に大学院に入学して、日夜神経系の基礎実験をしております。 その間に、内科認定医の試験を受け、神経内科専門医も取りました。医学生の時は、卒業試験、国家試験と、試験、試験の毎日で、「もうこんな試験ばかりの毎日は嫌だ。早く終わって欲しい。」と、そう願っていましたが、医師になってもこのように、内科認定医、専門医という階段が続いていました。そして、それをクリアした私は現在、大学院の卒業を目下の目的と考えています。しかし、そこまで行ったら、その後はどうしたらいいのでしょう。この階段が無くなった時、どうしていいかわからなくなった自分がいました。

 医師免許というのは、便利なもので、ひとえに医師といっても多様の選択枝があります。
一つは、大学に残るという道。大学に残り、基礎研究を続け、後輩の指導をし、時に留学したりして、助教、准教授、先任准教授、教授という新たな階段が見えてくるかもしれません。
もう一つは、大学というしがらみを捨てて、一般病院で勤務医をするという方法。または、一国一城の主として、開業する方法。もしくは、健診等のバイト等で、必要な分だけ稼ぐ方法等です。収入を得る手段として医師を職業とし、趣味に興じる方もいらっしゃいますし、第一線で研究することに価値をおく方、大学病院で多くの難疾患に触れることで自分を向上させていく方、町のお医者さんとして地域に貢献する方など、様々な形が存在します。その中で何を選ぶかは、自分が何をしたいか、自分の人生の中で何に重きを置くかという、つまり価値観によって変わってくると思うのです。

 自分の大学を卒業し、自分の大学病院でしか働いた事の無い私は、『メディカルコンシェルジュ』に出会って、医師の仕事にも様々な形があるのだということを知りました。視野を広げることが出来、とても感謝しております。それと同時に、同じように大学病院で働いている同期の男性陣は、現状に疑問を持っていないことも強く感じました。男としては、大学という組織に従って、階段を登っていくのが正攻法なのかもしれません。もちろん、女性にもそういう方はいらっしゃるでしょう。しかしながら、私などは、体力的にも気力的にも、同期の男性陣と肩を並べて、これから第一線でバリバリ働いていく事を考えるとうんざりしてしまいます。

 かつて、上の先生に「10年後の自分を描いて、それに近づくように計画しろ。」と言われたことがあります。その時は、「10年後なんて・・・。」と思って想像できず、あまり真剣に耳を傾けませんでしたが、今になって思うと、その時もう少し真剣に考えれば良かったなと思います。医学生の間から、自分がどういう方向に行きたいのか考えて、決して大学のエスカレーターに乗ることなく、何がやりたいかに対して貪欲に求めていっていいのではないかと思います。そして、特に女性は、医師であっても結婚・出産・子育てという男性には無いハードルがその都度出てくるのは、事実です。それ故、ぶれない方向性、決断する潔さ、医局と戦う強さ(笑)が必要になってくるでしょう。医局は、この現代においても男性社会ですからね。

 方向性が定まらない私が言うもなんですが、医師という職業を選んだ事を間違ったとは思いません。患者様に感謝される度に、やりがいのある素敵な仕事だと思っています。自分にとって、犠牲を払う事も多く、辛い事もありますが、きっと今の医学生の皆さんも、患者様と接するようになれば、なって良かったと思うに違いありません。そして、ありがたい事に、医師という範疇の中でも、更に多くの選択枝があるのですから、なるべく自分に合った道を選んでいくのが良いと思います。なので、病院実習中は、諸先輩方の生の声を沢山聞いて、自分自身を探っていって下さい。

 頑張って!

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